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去年、定年を迎え、ようやくのんびりできると喜んでいました。経済的な心配もなく、次男で親の介護もない私は、家内と二人の自適な老後という生活しか、思い描いていませんでした。
ところが、いざ引退してみると、なぜか落ち込む日々が続いたのです。そんなとき、一人息子が結婚して、新しい家族ができました。
三十歳になった息子の結婚相手は三十六歳で離婚歴があり、最初家内は反対していましたが、気立てのよい真理さを、私は一目で気に入ったのです。そうは言っても息子の嫁、ついつい彼女を変な目で見てしまったときなどはイカン、イカンと自分をたしなめていました。
ところがある夜、小便をしにいこうと息子夫婦の寝室の前を通りかかったとき、引き戸が少し開いていて、そこから洩れてきた二人の会話を偶然聞いてしまったのです。「ねえ、あなた、お願いよ。もう一週間もしていないのよ」という真理さんの甘えたような声に対して息子は、「疲れてるんだ、もう寝かせてくれ」と答えていました。
むむ、この会話はひょっとして?と、つい好奇心にそそられて、開いた扉の隙間から、そっと中を覗き込んでしまったのですするとそこには、寝ている息子の腰に跨がり、クネクネと淫らに尻を振る真理さんの姿があったのです。真理さんは、色っぽい透け透けの下着姿で、息子のパジャマを脱がせようとしていました。
ブラジャーからこぼれ落ちそうな、たわわな胸がユサユサ揺れて、迫力のある大きな尻が息子の体を押し潰す勢いで動いていました。ところが、息子はよほど疲れていたらしくそんな彼女を無視していびきをかきはじめてしまったのです。
「ああん!いつもこれじゃ、私、欲求不満になっちゃうわ」と不満に言いながら、彼女は締めきれない様子で、なんと、寝ている息子の股間に唇を寄せながら尻を高く持ち上げて、オナニーを始めたのでした。私は、鼓動が音を立てそうなほど高鳴るのを感じ、苦しいくらいに息子をひそめて見つめていました。
そうな彼女の姿態を見つめているうちに、下半身が激しくうずきはじめてしまったのです。いつの間にか夢中でペニスを握り締めていました。
あわてて便所に駆け込んで自ら手で慰めたのです。そうなふうに、我慢できずにペニスをこすったのも久しぶりでした。
この年にしては十分と思える硬さに我ながら惚れぼれし、満足感を得るとともに少しばかりの男の自信を取り戻し、悦びを感じたのでした。冷静になってから、息子を不甲斐なく思うと同時に、女盛りの新妻が、あんなふうに一人でふけっていることが不憫に思えてきました。
いまでこそ、私も家内を悦ばせることはなくなりましたが、それは向こうが先にいやがりはじめたせいでもあり、新婚のころは、どんなに疲れていたって毎晩満足させてやったものです。かわいい妻があんなふうに求めてきたら、俺なら精力剤に頼ってでも悦ばしてやるんだがなあ、などと勝手に妄想にふけり、それから数日間は、彼女の姿態が何度も頭をよぎり、昼間など、まともに目を見て会話できないほど意識してしまいました。
そんなある日、家内が友人と三泊旅行に出掛けたときのことです。これで当分邪魔にされることもない、気兼ねなくのんびりできていいや、と思っていたところ、風邪をこじらせてしまいました。
勝手なもので、寝込んでしまうと、急に家内の不在がさびしく、心細くなっていました。ところが、私が寝込んでいるのを知った真理さんは、とても心配してくれ、甲斐がいしく世話をしてくれたのです「君にうつるといけないから、もう放っといてくれて大丈夫だよ」などと言ったものの、彼女に世話を焼いてもらうのが、ひどくうれしかったのです。
水枕を替えるため、私の顔におおいかぶさるように彼女が屈むと、目の前で、大きな胸がぷるるん、と揺れました。Vネックのセーターは乳房の重みで下がり、深い谷間が丸見えでした。
初めて間近で見た白くキメ細かな肌からは、石鹸だか香水だか、鼻をくすぐる女らしい匂いが立ちこめていました。そんな匂いを嗅ぎながら、胸の谷間を見つめていたらムラムラしてきてしまい、風邪とは別に、顔がポッポと熱くなりはじめたのですやがて彼女は温かいタオルを用意してきて、私の体を拭いてくれると言い出したのです。
照れくささもあって遠慮しましたが、手際よくパジャマを脱がされてしまいました。家内ですらそこまでしてくれたことはありません。
柔らかな彼女の手のひらが素肌に触れた途端、とうとううずきが激しくなって、ブリーフ姿の股間をモッコリさせてしまったのです。あわてて掛け布団を引き寄せましたが隠すより一瞬先に彼女に見られてしまいました。
驚いたように目を見開いた彼女は、顔を真っ赤にして動かしていた手を止めました。怒るかもしれない、いや、軽蔑されただろうか、と、ドキマギしながら言い訳を考えて黙っていた私に、彼女は思いがけぬ言葉をかけてくれたのです。
「まあ、お義父さんったら。思ったよりお元気そうで、よかったわ。ウフフ」と。
さすがは離婚歴のある大人の女性。男の生理に理解を示し、私に恥をかかせまいと気づかってくれたのでしょう。
そんな優しい包容力を見せた嫁に、つい、甘えたくなってしまった私は、バツの悪さをかき消すかのように、思わずスカートの中に手を伸ばしてしまったのです。「あっ、お義父さん、ダメです、そんなこと」彼女はとっさに手を制しました。
けれど柔らかな太ももに触れた瞬間、年甲斐もなく突き上げてきた激しい欲求を抑えきれなくなった私は、夢中で彼女のからはを抱き寄せていました。服の上から、くびれた腰や大きな尻に手を這わせました。
あの淫らな姿を見て以来、毎日毎日、頭から離れなかった、なまめしい体。「あ、お義父さん、いけないわ。アアン、待ってください、イヤン」真理さんは、弱々しい声で抵抗しましたが、言葉ほどには体が逃げませんでした。
「偶然知ってしまったんだ。息子がこんなかわいい嫁に寂しい思いをさせてること」あの夜のことを告げると、彼女との一瞬とまどいの表情を浮かべ潤んだ瞳で恥ずかしそうに私を見つめ返してきました。
私はそんな彼女を抱き寄せたまま、セーターの上から乳房をぎゅうっと揉みしだいたのです。指のすき間からこぼれるほどのボリュームと弾力がありました。
揉みながら、もう片方の手をスカートの中に這わせ、なめらかな肌と、柔らかくむっちり張りつめた太ももを撫でまわしていました。すると次第に、彼女の体も熱く火照りはじめたのがわかったのです。
「ダメですってば、イヤ…私、そんなふうにされたら弱いの。ウウ、ウハァン」除々にぐったりと力を抜いて私に体を預けた彼女は、熱い吐息を洩らしながら、自分から胸を突きだし、あごをそらせてうめきました。
私は「真理さん、素敵だよ」と、何度もつぶやきながら、彼女のセーターをめくり上げ、露わになったブラジャーの谷間に顔を埋めました。あの日と同じような、いやらしレースのブラジャーには、ぷっくりした赤黒い乳首が透けていました。
ボリューム満点で、程よく熟れている彼女の体には、淫らな下着がよく似合っていて、エプロン姿とはまた違う妖艶さがただよっていました。ブラジャーを引き上げて、弾け出した乳房にしゃぶりついてみると、しっとり汗ばんだ柔らかな皮膚は、乾いた私の唇を潤すように吸い付いてきました。
「ア、アアン、お義父さん、凄く感じちゃう!ハン、いけない、どうしましょう」束ねていた長い髪をバサッと解いた彼女は、私の上にのしかったまま、半裸の肉体をヒクヒクふるわせ、甘い声で喘ぎはじめていました。「いいんだよ、もっと感じておくれ。君を放っておく息子が悪いんだから」私は息子を悪者にすることで彼女の罪悪感を取り除いてやり、自分自信にも言いわけをしていたのです。
けれども家内に対しての罪悪感はありませんでした。更年期だかなんだか知らないが、拒絶されたあの日から、背を向けられて眠るさびしさにどれほど傷つき、男としての自信を失ったものか。
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